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2011年3月

東日本震災の教訓

Htb

                      [ 企業再生中の長崎ハウステンボス ]

三月のメッセージとしては、もう三月が終ろうとしているので、笑ってしまいますが、それもこれも、東日本震災におけるインパクトでかなりの時間を、ニュースや情報収集に費やしたようです。

3月11日の夕刻に町内の長老から「大藪さん、東北でかなり大きな地震が起きている」と、電話が掛かってきました。

その方は、世界中を航行した船長ですが、その驚きがすごかったので、そうかな?と思いつつ、後でテレビをつけてみると、地震よりも津波の大きさに驚いてしまいました。

そして、福島の原子力発電所に津波が襲って電力の停止と海水で電気系統が駄目になったというニュースを知った時点で、「ああ、日本の経済も決定的な打撃を受けてしまった」と思いました。

その後、東北に集中していた様々なメーカーの生産拠点の多くが損壊したことによる部品や素材の生産停止が、西日本だけでなく世界に供給している各メーカーにも連鎖的な生産ストップが起きています。

大手企業がラインの生産を止めたことで、直接震災の影響を受けていない他地域の中小企業にも納入が止められて、在庫を抱えたままになっています。

ジャストイン・タイムとは、大手だから出来ることですが、中小企業にとっては事前に在庫を持たないと、対応できません。その在庫が納入できないとなるとどういうことになるか?

それは申すまでも無く、中小企業はたちまち資金繰りに困ってしまいます。

その為の運転資金が急遽必要になってきますが、果たして銀行がそうした企業を支えてくれるか?疑問です。

原発で大変な状況になっている東電に対しては、大手銀行が2兆円を超える融資を用意していますが、中小では逆に貸し渋りが起きるかもしれません。

原発の問題は、確かに未曾有の天災に巻き込まれたのは事実ですが、太平洋側に面した海岸に建設しているのに、津波に対する対策がかなり甘かったというのは否めません。それに、原子炉の制御は、電気無くして制御は出来ません。防水対策や非常用電源確保のあり方についてもリスク管理が出来ていなかったということにつきます。

畢竟、そうしたところに大きな落とし穴があったということです。

これからの国のエネルギー問題も含めて、新しい国づくりに取組むのは、やはり、若い人の力によるものだと思います。

特に、30代、40代の新しい知恵と行動力に期待するしかありません。これだけの災害を克服するには、国民ひとりひとりがこれからの生き方を見直す必要があります。

石原慎太郎が今回の天災を「天罰だ!」と言った失言で顰蹙をかい、言葉を撤回しましたが、恐らく、彼が言おうとしたのは、災害に遭われた方々を指してそう言ったのではなく、昨今の目に余る飽食時代を謳歌し、テレビなどによるグルメ番組ばかりで現を抜かす日本国民に対する天罰という意味だったと理解しています。

人間にとっての生きることの「ほんとう」の意味を自然が改めて問いかけた気がします。

今回の天災で、もっと謙虚に生きるということが大切だということを知らされました。

by 大藪光政

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