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2008年10月

偽装による経済激動の中で普遍なものを求めて・・・

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夏が終えてからというもの、次々にとんでもないニュースが飛び交いだしました。

最初は、事故米事件です。気が付いたときには、多くの国民は、汚染された輸入米を口にしていたというありえない話です。

この事件の不思議さは、『言葉』にあります。この『事故米』と言う言葉、どう考えても不思議な言葉ですね。これは農水省が作った言葉です。

一般的に、事故といえば、人間がやらかした事故を指します。自然であれば、災害ですね。つまり、この『事故米』は、人間がやらかしたトラブルということでしょうか?実際の、内容は、農薬の汚染やカビによる不良米です。

であれば、マスコミが使っている『汚染米』の方が、庶民にはわかりやすいというものです。これをあえて『事故米』と言っている農水省は、どうも、問題米の出所を曖昧にしているところがありますね。

もし、『汚染米』と言った言葉を使っていれば、業者も少しは、これを食料としてのルートに横流しするのをためらったかもしれません。

これが、『事故米』というレッテルであるが故に、事故だから仕方が無い、使えるものは使わないともったいない・・・などと思っていた・・・いや、そういう風に、良心の呵責から逃げていたのかもしれません。

だから、この『事故米』を食料用として転化して偽装してルートに流す以前に、すでに、国によって、言葉の偽装が為されていたのです。

もし農水省が、『事故米』と言う言葉でなく、『汚染米』と言う言葉を使っていたならば、当然、輸入されたものを該当の輸入先の国に返品すべき内容となりますから、その処置をとれば、日本国内に出回ることも無かったはずです。

でも、何故か?返品せずに、国内でなんとか処分しょうとしていたことが、一般国民として合点がいきません。何か、国と国との裏取引があるのでしょうか?つまり、わかっていても返すに返せない何かが・・・あるのでは?と疑いたくなります。

普通、一般常識で言えば、輸入した段階で、農薬汚染や、船積みでのカビなどの陸揚げのお米は、検査ですぐにわかっているはずです。それを、わざわざ、『事故米』という言葉で、国内にて、たとえ工業用に転用するにしても、そんな不良品を使うなどと、考えただけでも、おかしい話です。もし、それでも引き取るとしたら、価格は、もっと低く見積もって買い入れるべきでしょう。そんなことは為されたのでしょうか?

なんだか、やっかいな米を輸入して税金の無駄遣いをしている気がします。日本国内の米の価格を守る為に、こんなにまでして、国は莫迦なことをしているのでしょうか?

まったく知らないで、原材料に混入した為に、今まで築いたブランドを台無しにされた酒蔵のメーカーは、この憤りをどこにぶつけたらよいのでしょう。これはもう、国家賠償のレベルになっていると思います。諸悪の根源は、農水省にありますから。

農水省の大臣も、言葉の発言に問題のある人です。でも、農水省はその大臣が就任する以前にやらかしていたことですから、着任大臣の責任というよりも、農水省の体質と言った方が正しいでしょう。で、今度お辞めになった大臣は、やはり、類は類を呼ぶで、同じ体質の大臣が着任して・・・失言を繰り返して・・・退任となったようです。

今度の石破大臣は、元防衛大臣でしたが、この方は、お話をされるときは、一言、一言、区切って話される面白い特徴があります。失言は余り聞きません。

農林水産大臣に就任してからは、かなり精力的に、現場に出向いて仕事をされているようです。そして、酒蔵のメーカーに陳謝しに行かれたようです。

石破大臣は、テレビにもよく出られるので、知名度も高いから、せっかくだから、そうした迷惑をお掛けしたメーカーさんの商品に対しての信用度回復のために、リップサービスとして、そうした企業の信用回復PRの旗振り役ぐらいは、やってもらいたいものですね。

さて、話は海外に飛びますが、今アメリカで起こっている、信用不安から発した大手金融業界の倒産、あるいは資金の行き詰まりは、サブプライムローンから端を発していますが、なんといっても、信用取引における金融バブルの崩壊といった感がします。

信用貸しによる投機でのマネーゲームでの破産でしょう。もともと、この仕組みで、先物取引などでは、原油の高騰にも悪影響を及ぼしてきました。そのマネーゲームのつけを、米国民の税金で決着をつけようとしましたが、議会の猛反発で、混迷しています。

このままでは、ドルが暴落して、円高となり、日本の輸出企業は、厳しい生産調整を強いられるかもしれません。過去のバブルから立ち直った日本の金融機関は、ここぞとばかり、アメリカ企業の経営に参入、或いは買い取に着手していますが、まだ、アメリカの状況は予断を許しません。

日本も国と地方で、厳密には1,000兆円の負債があるので、日本の信用不安が海外で起きれば、大変なことになるのは確実です。

こうした、お金が無いのに、消費したり、お金を借りたりするのは、ビッグな偽装です。これらもやがて、清算をしなければいけなくなる、行き詰まりの時期が必ずくるでしょう。

その時は、もうこの世にいないから・・・と安心していないで・・・次世代の若者が苦労しないように、政治は早く、この決着をうまく導いてもらわないと困りますね。

もう、自民党も、民主党もどちらでもよいから、ちゃんとした偽装でない、立派なマニュフェストで、衆議院選挙に臨んで欲しいです。

でも、補正予算を組んでから後・・・このまま、アメリカの危機が続けば、解散どころではないと思うのですが・・・国の為、臨時休戦して両党が協力してこの国際危機を乗り越えないと大変なことになりますね。

やはり、偽装はどこかで、何時か、綻びるときがやってくるのですね。庶民としては、偽装に惑わされない、普遍的な価値観をもって生きていかないと、そうした事柄に振り回されてしまいます。現前とした普遍的なものを求める気持ちは、人があまりにも虚飾に満ちた世の中から、真の姿を見出そうとしている動機からくるのでしょうか?

そうした現前としたものを見出すような心がけは、やはり哲学を通してつかむしかないと思います。

by  大藪光政

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